未来透視が予知夢としてできるという「MUKOKU 夢告」や、スピリチュアルな世界についてなど

予知夢

予知夢 人気ランキング : 122,248位
定価 : ¥ 1,400
販売元 : 文藝春秋
発売日 : 2000-06
価格 : ¥ 1,400

   東野圭吾ほど、多彩な作品をおくりだす作家は珍しいだろう。デビュー作は、学園を舞台にした本格推理小説『放課後』(第31回江戸川乱歩賞)。第52回日本推理作家協会賞受賞の『秘密』では、ミステリーの形式を踏みながら家族の美しい情愛をせつなくつづった。クローン技術を題材にした『分身』や大型原子炉が危機に陥る『天空の蜂』などの社会派小説も生みだしている。作品ごとに、まったく違った味わいを読者に与えてくれるのだ。    本書は「探偵ガリレオ」シリーズ2作目。帝都大学理工学部物理学科助教授、探偵ガリレオこと湯川学が、摩訶不思議な事件を論理的に解決していく、本格推理短編集である。    素封家の屋敷に侵入者があった。犯人は27歳の青年。2階で眠っていた娘を襲おうとしたらしい。逮捕された犯人は、17年前、その少女と結婚する夢を見たという。夢に現れた少女が現実に存在するとは? 予知夢はあるのか?    ロマンチックにも感じられる第1章「夢想る(ゆめみる)」をはじめ、「霊視る(みえる)」「騒霊ぐ(さわぐ)」「絞殺る(しめる)」「予知る(しる)」の、全5作が収録されている。軽快な文章の中に凝縮された、オカルチックな題材と巧妙なトリック、明晰な推理と確固たる論理。本書はたぐい稀なるストーリーテラーである著者の技を堪能できる作品といえよう。(冷水修子)

超常現象VS科学!!

 本書は、「探偵ガリレオ」に続く草薙刑事と湯川物理学助教授が活躍するシリーズの第2弾。五編からなるオムニバス形式の作品である。 冒頭の「夢想る」は、ストーカー行為で逮捕された坂木は、十七年前から結ばれる運命にあると自供する。その女性は十六歳の女子高生で、十七年前には生まれてさえいないのだ‥‥。これは予言なのか?「霊視る」は、デート後、細谷は友人宅で、家に送ったはずの彼女の姿を目撃する。驚き、不安を感じた細谷は清美の友人に連絡する。友人が清美の家を訪れるとそこには清美の死体が‥‥。細谷が見たのは清美の霊なのか?「騒霊る」は、草薙が姉の友人から夫の失踪で相談を受ける。聞き込みでは、夫が親身にしていた老婆の家に立ち寄った後の足取りが掴めない。老婆の家を訪れると亡くなった老婆の変わりに甥夫婦とその友人夫婦が。草薙が家の中を調べていると、ポルターガイスト現象が‥‥。「絞殺る」は、工場経営者矢島が絞殺体で発見される。保険金殺人としてアリバイのない妻が疑われるが、数日後にアリバイが判明する。一方、首の絞め傷に疑問を抱いた草薙は湯川に相談する。湯川の出した答えとは!?「予知る」は、不倫相手の富由子は、菅原が見ている前で首を吊って死亡する。その後、退職と離婚という憂き目に会う菅原。一方、聞き込みをする草薙は事件の二日前に富由子が同じように首を吊るのを見たという目撃証言を掴む。目撃証言が正しいとなると富由子は2度死んだことに‥‥。 著者は電気工学科出身というだけあってかなり質の高いトリックとなっている。予知夢を見るらしい少女の意味深な発言で最後を締め括っているあたりがさすがだと思わせる。本シリーズの次回作が楽しみ。

テレビドラマっぽい

オカルトめいた事件を例によって草薙刑事と湯川博士のコンビで謎解きをしていく連作短編第2弾。表紙帯で相当期待して読んだのですが、前作といい、この『予知夢』といい、このシリーズは映像にして初めて活きてくる内容なのかな?という印象を持ちました。
著者によると湯川博士のイメージモデルは俳優の佐野史郎さんとか。TV局の方、このシリーズのTVドラマ化を検討されてみては如何?何となく著者もそれを狙っているようないないような.....。

軽〜いタッチの短編集。寝る前に最適!

東野圭吾の本を多く読んでいる読者ならご承知の通り、彼の文体は長編と短編とではかなり違う。この短編集もご多分に漏れず、非常に軽いタッチで最後にひねりを利かせた作品が収録されている。彼の作品を数多く読んでいる私は、今回「ははぁ〜ん、きっと最後の結末はこうだな、作者もついにネタ切れか?」と思いつつ、結局、「えっ、そうなの?」と作者に小気味好くはめられてしまった。彼の長編しか読んだことのない読者は、予知夢のような彼のコミカルタッチの短編集もお試しになってはいかがでしょうか?

名コンビの活躍♪

一見怪奇とも思われる事件の数々。その事件を、刑事の草薙と、友人で物理学者の湯川とが解決していく。草薙が述べる事実を組み合わせ、湯川が謎を解くという形になっている。予知夢、心霊現象、怪奇現象など、人が不思議に思う現象にも、必ずそういうことが起こる理由が隠されているというのが面白い。この2人の名コンビぶり、もっと続いてほしいと思っているのだけれど・・・。

『探偵ガリレオ』と比較すると・・・

一見、「超常現象!?」と思えるような事件を、物理学者の湯川が解決していく『探偵ガリレオ』の続編。
前作同様に、キャラクターの魅力は損なわれていないし、テンポも良い。落ちも含めて上手いと思う。
が、今作に関しては、正直なところ、湯川が解く必然性を感じないものが多かった。「夢想る」「霊視る」「絞殺る」の3編などは、それぞれ物理学の要素は使われているものの、物理学者でなければ解けなかったか?と言えば、そうではないように思えてならない。(変な言い方ではあるが)そんじょそこらの名探偵が主人公でも、十分に推理可能だろう。そういう部分で、『探偵ガリレオ』に比べると、劣るかなぁ…という感じ。
と言っても、十分に面白いのだが。

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