スピリチュアルケア入門
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本来のキリスト教とは異なる立場の意見 |
現在の傾向である、主観主義的、あるいは宗教社会学的なアプローチが根底にあるスピリチュアルケアの説明である。
その点で、他者あるいは他宗教の存在を認めつつも、自らの立場を明確にし、相手の同意の上で聖書に基づいたスピリチュアルケアをするという、福音主義的なキリスト教のアプローチとは異なっている。
入門書としては、立場を明確にしていない点で誤解を生む可能性が高いことを危惧する。著者が教鞭をとる関西学院大学の立場(リベラルなキリスト教)を強く反映しているという面を理解しておくべきである。
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薄いが馬鹿に出来ない本 |
導入部から違和感なく読み進めることができるが、しかしここに書かれていることは、日夜癌病棟やホスピスでケアに従事している人々が悩んでいることなのである。それが、筆者の実践と力量によるものだろうか、僅か140ページほどの薄い本ながら最低限必要なことは記載されていて、しかも手を抜いている部分がないことに驚かされる。この本は、あと書きにもあるように、むしろ論文をわかりやすく記載したもののようだ。出来れば、この本のエッセンス部分に、もっと実践から得られた智恵を肉付けして500ページほどの書物にしてもらいたい。そうすれば、初心者及び中級者のスピリチュアルケア入門としては、かなりのものが出来上がるに違いない。
蛇足ながら、やや価格が高い印象を受ける。


